さまざまな楽しみ方があるウイスキー。ストレート、ロック・水割りに続き、今回は人気の高い「ハイボール」です。

自分で作ると炭酸が抜けたり、味が薄くなったりするんですよね……。

実は、冷やし方や炭酸の注ぎ方を少し意識するだけで、自宅でもお店のような美味しいハイボールが作れます!今回は炭酸を損なわずにウイスキーの風味を引き出す作り方を解説していきます。
なぜハイボールが人気なのか?
ハイボールの魅力は、炭酸の爽快感と弾ける泡に乗って広がるウイスキーの香りです。
アルコール度数が8〜10%ほどまで下がるため飲みやすく、炭酸のおかげで口の中がさっぱり。
こってりした食事とも相性が良いのが特徴です。
【コラム1】実は「ウイスキー&ソーダ」が正確な呼び方?


海外のバーやカクテルブックでは、ウイスキーの炭酸水割りは「ウイスキー&ソーダ(Whisky and Soda)」と呼ぶのが正確です。

ハイボールじゃないんですか?

はい。「ハイボール」は本来、ウイスキーに限らずスピリッツ(蒸留酒)を炭酸水やトニックウォーターなどで割る飲み方全般を指します。焼酎ハイボールやジンハイボールなどがその例です。

確かに焼酎の炭酸割りもハイボールっていいますよね。
本場のスコットランドやアメリカなどでは、ウイスキーはストレートやロック、またはカクテルで飲むのが主流で、プレーンな炭酸水で割って食事と合わせる飲み方はあまり一般的ではありません。ウイスキー&ソーダを日常の食中酒として定着させた「ハイボール文化」は、日本独自に発展したスタイルと言えます。
海外のバーではメニューに「Highball」ではなく「Whisky and Soda」と記載されているのが一般的なんです。
【コラム2】現在のハイボールブームを牽引した「角ハイ」の功績


今のハイボール人気を語る上で欠かせないのが、2008年頃からサントリーが仕掛けた「角ハイボール」のプロモーションです。

自分はプリン体を気にしているので居酒屋では角ハイを注文しています!

実は当時、日本のウイスキー消費量は長らく低迷していて、「ウイスキーはおじさんのお酒」「度数が高くてとっつきにくい」というイメージが定着していました。

そうなんですか?

はい。そこでサントリーは、専用のジョッキにたっぷりの氷とレモンを入れ、ウイスキーをソーダで割る「角ハイボール」のスタイルを飲食店に向けて提案しました。

確かに角ハイって専用のジョッキにレモンが入っているイメージです!

そうですよね。ゴクゴク飲めて、唐揚げなどの食事にも抜群に合うこの飲み方は、居酒屋を中心に大ヒットしました。
これが若い世代や女性にもウイスキーの魅力が再発見される大きなきっかけとなり、低迷していたウイスキー市場を見事に回復させ、現在の空前のハイボールブームへと繋がりました。
美味しいハイボールの作り方
3つの基本

「家で作ると炭酸が抜けてボヤけた味になる」という方は、以下の3つを意識してみてください!
- しっかり冷やす
温度が高いと炭酸が抜けやすくなります。炭酸水はしっかり冷やし、グラスもあらかじめ氷で冷やしておくことがポイントです。 - 溶けにくい氷を使う
小さく溶けやすい氷を使うと、注いだ瞬間に炭酸が反応して抜けてしまいます。透明度が高く硬い「ロックアイス」が適しています。 - 炭酸水は氷に当てずに注ぐ
氷に直接炭酸水が当たると、衝撃で泡が逃げてしまいます。グラスのフチに沿わせるように静かに注ぐのがポイントです。

氷に当たらないように注ぐのがポイントですね!
美味しいハイボールを作る5ステップ
手順を追って作ることで、炭酸を活かしたハイボールに仕上がります。
1.グラスに氷を詰めて冷やす
グラスに大きめの氷を入れ、マドラーで回してグラス自体を冷やします。
ここで出た溶けた水はウイスキーが薄まる原因になるため捨てます。

2.ウイスキーを注ぎ、しっかり混ぜて冷やす
ウイスキーを注いだら、ウイスキー自体とグラスを冷やすためにマドラーで10回ほど回して混ぜます。

3.減った分の氷を足す
混ぜると氷が溶けてカサが減るため、新しく氷を足してグラスを満たします。

4.炭酸水を「氷に当てないよう」静かに注ぐ
炭酸が抜けるのを防ぐため、グラスのフチに沿わせて静かに注ぎ入れます。

5.マドラーで氷を1回そっと持ち上げる
混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうため、マドラーを底まで差し込み、氷を1回そっと持ち上げて下ろす程度で十分です。ウイスキーと炭酸水の比重の違いで自然に混ざり合います。

おすすめの割合
ハイボールを作る際の目安となる比率は「ウイスキー 1 : 炭酸水 3〜4」です。
- 1:3(しっかりめ):ウイスキー本来のコクや風味がしっかり残る
- 1:4(すっきり):軽快で飲みやすく、食事に合わせやすい
まずは「1:3.5」あたりを目安にするのがおすすめですが、ウイスキーの銘柄(種類)によって相性の良い配合は変わります。
華やかなバーボンなら濃いめの「1:3」で甘みを際立たせたり、スモーキーなウイスキーやスッキリしたブレンデッドなら「1:4」で爽快感を活かしたりと、ベストなバランスはさまざまです。
銘柄やその日の気分に合わせて、自分好みの割合を探してみてください。
ウイスキーの選び方
ハイボールは使う銘柄によって大きく味わいが変わります。
食事と一緒に(ホワイトホース、デュワーズなど)クセが少なく、食事と一緒にゴクゴク飲みたい時に向いています。
じっくり一杯(グレンモーレンジ12年、モンキーショルダーなど)バニラやフルーツのような甘みが引き立ち、華やかな香りが楽しめます。
スモーキー系(タリスカー、ボウモア、ラフロイグなど)煙のような香りが炭酸で弾け、個性的な味わいになります。
まとめ:自分好みの割合でハイボールを楽しもう
ハイボールは炭酸によってウイスキーの香りを開かせ、すっきりと味わえる飲み方です。
しっかり冷やすこと、静かに注ぐこと、そして自分好みの割合を見つけることで、毎日の晩酌がより楽しくなります。ぜひ試してみてくださいね。
サイト紹介│ウイナビ
このサイトはウイスキーに興味を持ち始めた方の
「それ知りたい」にこたえるための情報を発信している場所です。
テイスティングや銘柄紹介も行っていますが、
主にウイスキーの歴史やボトルが作られた背景にスポットをあてて紹介しています。
皆様のウイスキーの学びを深めるお手伝いができれば幸いです。
管理人@momomo
関西在住│以前は東京都内で働いていたこともありますが
現在は大阪市内で働いている会社員です。仕事のかたわらブログの更新と新たなウイスキーの開拓をしています。
ウイスキーの飲み方




コメント